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Slack導入について

Slackが登場してから10年が経ち、Slack AIをはじめとする多くの機能が追加されてきました。当初は主にIT志向の組織で使用されていたSlackですが、現在では幅広いユーザー層に浸透しています。機能の進化に伴い、Slack導入支援の重要性が高まっており、適切なサポートによってスムーズなSlack活用が可能となっています。

日本の組織におけるコミュニケーションの課題

日本の組織の特徴として、クローズドなコミュニケーションが多いことが挙げられます。いわゆる「縦割り組織」はその典型例で、コミュニケーションにかけた時間(コスト)が効果的に再利用されていないのが現状です。Slackを導入してコミュニケーションチャネルを統一することで、このコストを組織の資産として活用するための動きが広がっています。

オープンなコミュニケーションの重要性

Slack上でのコミュニケーションにおいて、DMの利用が多くなりがちですが、これは公開された情報ではないためSlackの検索結果には現れず、コミュニケーションコストの回収が難しくなります。2024年以降のビジネスシーンでは、いかにオープンなコミュニケーションを実現するかが組織の重要な課題となっています。

Slack AIと情報の蓄積

Slackは過去のチャットログを検索し再利用できるよう設計されてきました。2024年には、この検索機能が生成AIによってさらに進化を遂げています。Slackで蓄積された情報をもとにRAG(Retrieval-Augmented Generation)を実現し、生成AIが最適な情報をアウトプットする方向に進んでいます。

情報蓄積の課題と解決策

Slack AIの活用は、蓄積された情報が多い組織ほど効果を発揮します。しかし、過去のやり取りの正確性や、情報を誰が証明するのかという課題があります。また、情報蓄積にはコストがかかるため、経験の浅い社員が担当することも多く、これが将来的な組織の負債となる可能性があります。

新しいコミュニケーション手法

Slack導入支援を通じて、以下のようなコミュニケーション手法にたどり着きました:

  1. 情報は生データで蓄積する(例えば録音/録画データ)
  2. サマリーは人間ではなく、AIが行う(文字起こし&議事録変換)
  3. 人間は情報に自分が考えていた意図を付与する役割を担う
  4. 事実の蓄積はAIが行い、個人の意図や所感を付加して蓄積する

これらの方法により、必要十分な情報をバイアスなく蓄積することが可能になります。

生成AIとの協働

現時点で、生成AIとの効果的な協働方法を描けている組織は多くありません。しかし、生成AI活用は人間の時間効率を劇的に向上させ、組織に正確な情報を蓄積するための鍵となるでしょう。

詳細をこちらで語っています

当テーマについては、SFUG CUP2024にて準優勝を獲得しています

生成AI時代を見据えた変革の話 -Garbage in, Garbage outにならない為に-

リバネスナレッジのSlack導入支援

リバネスナレッジでは、2015年からSlackを利用し始め、数々のSlackアプリを提供してきた経験があります。この豊富な経験を活かし、Slack導入支援プランとして提供しています。

最新のコミュニケーション手法を取り入れ、組織の生産性を向上させたい方は、ぜひリバネスナレッジにお問い合わせください。私たちの経験と知識が、皆様の組織変革をサポートいたします。

後日追記:「Slack導入の失敗につながる落とし穴」を追加しました