2025年 新年のご挨拶
株式会社リバネスナレッジ 代表取締役社長 吉田 丈治
あけましておめでとうございます。平素よりリバネスナレッジをご愛顧いただき、誠にありがとうございます。
当社は2022年に「ITを使い倒せる組織を増やす」という社是のもと、リバネスグループで培ってきたITのノウハウをお客様へ還元すべく設立されました。2024年は、リバネスグループがSalesforceを活用し始めてから10年の節目となり、SlackやEinstein1をはじめとする生成AIプラットフォーム、そしてSalesforce Data CloudやTableau/Tableau Einsteinといった幅広いクラウドソリューションを通じて、お客様のDX(デジタルトランスフォーメーション)を支援してまいりました。
2024年の振り返りとAI活用の広がり
2022年末から本格的に取り組み始めた生成AI分野では、Slackアプリ「Party on Slack」がもうすぐ累計利用人数9,000人に達する見込みです。さらには「エージェントAI」という概念が2024年に加わり、AIの利活用はさらに加速しています。しかし、多くの企業においては、生成AIがまだ“プラスアルファのオプション”として存在しているため、日常のワークフローに十分に組み込まれていないのが現状です。
一方で「そもそもコミュニケーションをしないで仕事をする人はいない」ため、誰もが使うコミュニケーションプラットフォーム上にAIを統合し、当たり前に利用できる環境を整えることが重要だと確信しています。Salesforce導入時の“定着化”の問題と同様に、生成AIも“まずは使う場所を定めること”が普及の鍵を握るのです。
2025年 社是の拡張 〜「AI/ITを使い倒せる組織を増やす」〜
こうした背景から、2025年は当社の社是を「AI/ITを使い倒せる組織を増やす」に拡張してまいります。2024年においては、Slack AIや独自アプリケーションの開発・提供、さらにはAIプラットフォーム「Dify」のワークショップ開催や「Party on Slack」への接続など、多くのAI活用案件を手掛けました。情報収集・要約・ワークフロー整理のご支援が増えたことで、私たち自身もAI活用の手応えを感じています。
2025年は、これまで培った技術・ノウハウをさらに深めるとともに、AIの持つ新たな可能性をお客様にお届けできるよう、一層研鑽を積んでまいります。
伴走型支援の重要性
2024年のお客様との対話を振り返ると、「新しい技術を活用して組織を加速させたいが、何をどこまでやればよいのかが曖昧」というケースが増えていると感じています。特に生成AIのように急浮上した技術は、将来のロードマップを描きづらい面があります。
そこで当社では「伴走型支援」をより強化していきます。定期的なコミュニケーションの場で悩みを共有し、実装すべき機能の方向性を一緒に検討・検証するスタイルです。単にシステムを“納品”して終わるのではなく、お客様が本当に使いこなせるように寄り添うことで、変化の速い時代に対応する土台づくりをお手伝いしていきたいと考えています。
今後AIはさらなる進化を遂げ、「外部に丸投げして成果を待つ」という従来型のプロセスではスピード感に対応できなくなるのは明白です。5年後には、そうしたやり方が「昔はそんなこともあったね」と笑い話になるかもしれません。だからこそ、これからの変革期を見据えた「伴走型支援」で、お客様の組織が自らAIを使いこなせる力を育んでいきたいと思います。
今後に向けた展望と取り組み
•コミュニケーションプラットフォームとAIのさらなる統合
SlackやSalesforceプラットフォームを起点に、誰もが当たり前に使えるAIの実現を目指します。
•セキュリティ・データガバナンスへの配慮
AI活用が進むほど、データの安全性・信頼性が不可欠です。Salesforce Data CloudやSlack Enterprise Gridなどの環境を活用し、プライバシーやコンプライアンスの確保を支援します。
•組織の“実装力”強化へ
最先端技術を扱うだけでなく、お客様の現場に落とし込むためのワークフロー設計や社員教育、運用・保守までをトータルでサポートします。
結び
不安定かつスピードの早い時代だからこそ、当社は「AI/ITを使い倒せる組織を増やす」というミッションを通じて、お客様の羅針盤となれるよう活動してまいります。2025年も、リバネスナレッジをどうぞよろしくお願いいたします。
株式会社リバネスナレッジ
代表取締役社長
吉田 丈治
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