Leave a Nest KNOWLEDGE

CONNECTIONS

知識は、つながって、おどる。

人、思想、記事、対話、技術、プロダクト、顧客との実践。
リバネスナレッジに存在する知識の関係を、ひらき、たどり、巡らせる場所。

CONNECTIONS Autumn #1 の問い

AIが日常になった今、 個人と組織はどう変わるのか?

朝、新幹線の予約を忘れていると、AIが知らせてくる。GeorgeはAIと電話で話し、入社2ヶ月の高木は、顧客に会っている時間のほかはほぼAIと一緒です。この秋、AIは特別な存在ではなくなりました。ここまで来ると、日常と呼ぶしかありません。 個人の側は、話が早い。同じ記憶で応える相棒がいて、作れるものが増え、任せる単位が大きくなる。問題は組織です。全員が強い道具を持ったとき、何で差がつくのか。高木の言葉を借りれば、方向性と、判断の速さと、文化。どれも、組織にしかありません。 今号は5本。北海道の畑から始めます。農家のとみやすさんが、ビニールハウスをLINEで開けるようにした話です。そのあとにGeorgeのAIアシスタント、Dreamforceを歩いた二人の記録を置き、組織の側から読んだ高木で結びます。扉を畑にしたのは、AIの話がいちばん似合わなさそうな場所で、いちばん先まで進んでいたからです。

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PODCAST

The Update / 2026.09.13

“ 畑にエンジニアを1人雇った。名前はCodex ”

— とみやす さん(Xの投稿より)

AIで農家の仕事はどう変わる? with 北海道の農家 とみやす #1

ゲスト:とみやす(北海道の農家)

北海道の畑で、ビニールハウスがLINEのボタンひとつで開く。作ったのは、エンジニア経験も電気工作の経験もない農家、とみやすさん。「かしめるって何?」から配線を覚え、できあがった仕組みはXで広まり、OpenAIの公式映像に出ることになった。元馬小屋のカフェで、全3回。

TAKEAWAY — 持ち帰った問い

エンジニアのいない畑で、ここまで進んだ。では、エンジニアのいる会社は、何に止められているのか。

AI農家のとみやすさんとPodcast収録
AI農家のとみやすさんとPodcast収録

MEMBER PERSPECTIVE

note / 2026.10.03

“ これまではセッションごとだった記憶が一人のアシスタントに集約し、いつ聞いても話が通じる。 ”

ChatGPT Dots はシンギュラリティにつながるのではないか

吉田 丈治

OpenAI DevDayのあと、Dotsを使いはじめて仕事が一変したという体験記。24時間動き、電話で話せ、自分のコンピュータまで持っている。自作のChappy Tagの開発をやめた理由まで、率直に書く。

WHY NOW — なぜ、いま

畑の次は、Georgeの手元です。自分で作っていた道具の開発をやめるほど気に入った、という告白まで含めて、AIが日常になった人の手触りが伝わってきます。この変化は、個人のところで止まるのでしょうか。

銀座4丁目の公衆電話は「ご利用できます。」という。
銀座4丁目の公衆電話は「ご利用できます。」という。
Dreamforce 2026, San Francisco
Dreamforce 2026, San Francisco

MEMBER PERSPECTIVE

note / 2026.09.19

“ 一つというのは、誰もにとっての一つという意味ではありません。あなたにとっての一つです。 ”

Slackforce であり Claudeforce である #DF26

吉田 丈治

8回目のDreamforceで見えたのは、Salesforceにログインしなくなる未来。Headlessへの転換、製品名の急増、Tableauのエンジン化を追いながら、仕事の入口が「あなたにとっての一つのAI」に集まっていく流れを読む現地レポート。

WHY NOW — なぜ、いま

Dotsの記事が手にした実物の話なら、こちらは会場で見た見立てです。製品名が増えるほど、使う側の入口はひとつに寄っていく。その逆説を、8回目の現地でGeorgeは見てきました。

「ハンドルから手を離したままに」。自動運転のWaymoのハンドル
「ハンドルから手を離したままに」。自動運転のWaymoのハンドル
金魚 2026
金魚 2026

MEMBER PERSPECTIVE

note / 2026.09.27

“ 何でも呼べるようにする前に、何を任せるのかを決める。 ”

Dreamforce 2026 Day 3 ろぐ AIとチームで仕事を進めるために、Salesforceとどう向き合うか

篠原 麻亜斗

Slack Keynoteで見た「AIとのやり取りに途中から人が入れる」働き方と、Headless 360の設計セッションから。画面がなくなる前提で、冪等性・権限・項目説明・テストをどう作り込むかを、作る側の目で考える。

WHY NOW — なぜ、いま

同じ会場を、作り手の内側から見た記録です。入口が画面からAIへ移っても、業務の決まりをどこに置くかは、作る側の判断に残る。華やかな発表を、明日の設計につなげているところを読んでください。

熊本でのコスモス
熊本でのコスモス

“ 機能の差や経験の差があるからこそ、見せ合う意味があります。 ”

George「Slack Dev Day Japanに登壇しました。」本文より →
OpenAIイベント登壇時のGeorge Yoshida
OpenAIイベント登壇時のGeorge Yoshida

MEMBER PERSPECTIVE

note / 2026.10.01

“ 個人の時代が終わったのではない。個人が強くなりきった先に、組織の時代が来るのだろうと思う。 ”

【AI時代の「経営者」ノート 28】 OpenAI DevDayから読みとく。dotsのパワー、そして個人から、さらに組織の時代へ

高木 康介

OpenAI DevDayで発表されたdotsは、ほぼパーソナルエージェントと呼べる機能だった。同時に企業向けには、役割と承認を組織ごとに定義する仕組みも出ている。全員が強い道具を持ったとき、差がつくのは組織にしか持てないもののほうだと論じる。

WHY NOW — なぜ、いま

Georgeと同じdotsを、高木は組織の側から見ていました。二本を続けて読むと、今号の問いが個人と組織の両側から見えてきます。

QUESTIONS

考えつづけている問い。

Oyster, San Francisco 2026
Oyster, San Francisco 2026

書きかけのまま置ける場所が、会社にあるか?

Slackをチャットツールではなく、組織の記憶が生まれる場所だと考えています。平塚は今号で、AIに探させるのをやめて作らせるなら、途中経過や小さな困りごとがSlackに残っていなければならない、と書きました。清書してから共有する組織には、その材料がありません。安政4年創業の広川、創業80年を迎える双葉電機。ふたつの導入事例に共通するのは、ツールより先に「書きかけを出してよい」という了解ができたことです。

FIRST STEP — はじめの一段

今日の仕事の途中経過を、結論が出る前にひとつ、ひらいた場所に書いてみる。

#Slackと組織文化

Dreamforce 2026, San Francisco
Dreamforce 2026, San Francisco

道具が同じなら、差はどこでつくのか?

AIエージェントが日常的に仕事をする前提で、組織のアーキテクチャを考え直しています。この秋、Dreamforceから帰った髙橋は、導入そのものは成果にならないと釘を刺しました。Georgeはもっと先を見ています。人がWebページを一枚ずつ開く時代は終わる、と。道具が誰の手にも行きわたるなら、差がつくのは、何を任せ、どこで人が確かめるかです。

FIRST STEP — はじめの一段

いまAIに任せている仕事をひとつ選び、「どこで人が確かめているか」を一行で書いてみる。

#AIエージェントと組織

収穫前のブロッコリー 北海道
収穫前のブロッコリー 北海道

「自分の仕事ではない」という線は、いつ消えるのか?

非エンジニアの佐藤がiOSアプリやMCPサーバーを作れたのは、技術が身についたからではありませんでした。入社1年を振り返って本人が書いたのは、技術より先に、仕事の線引きのほうが消えていたということです。その佐藤が作ったマスキング用のMCPサーバーは、7月の大阪で、他の人のデモの中で動いていました。久保田は反対側から線を引き直しています。リリース作業の考える部分はAIに任せ、本番の操作と最後の判断だけを人に残す。北海道の畑では、農家が自分でビニールハウスを動かしています。作れると分かってから作るのではなく、作りたいものがあって作ってみたら、作れた。順番が逆なのです。

FIRST STEP — はじめの一段

「自分の仕事ではない」と思っている困りごとをひとつ選び、AIと30分だけ向き合ってみる。

#誰でもつくる時代

何を作るかは、考えて決めるのか、作って決めるのか?

試して、確かめて、書く。AIに開発を任せる働き方を、全エンジニアが毎日回しています。パートナーのエレクトリック・シープは今号で、要件定義が重かったのは決める人と作る人が別だったからだ、と書きました。決める側が自分で試行を回せるなら、肝心なのは開発環境の側です。もう一本は、工程を減らし続けた先に残るのは人の判断だと指摘します。速くなった開発で、人の判断はどこに置かれるのか。

FIRST STEP — はじめの一段

次の要件を文章で詰める前に、動く試作をひとつ作って、それを見ながら決めてみる。

#AI駆動開発

「速い手足」のつもりが、いつから同僚になっていたのか?

私たちのSlackには、エージェントが同僚として住んでいます。篠原は入社半年で、任せる単位がいつのまにか大きくなっていたと書きました。新田は、運用手順を自分の覚え書きで済ませず、エージェントが読んで作業できる形にしています。同僚として扱うとは、任せる単位を大きくし、引き継げる形で残すことなのかもしれません。道具を「使う」感覚と、同僚が「いる」感覚のあいだには、川があります。二人はもう渡りかけている。

FIRST STEP — はじめの一段

いつも自分でやっている手順をひとつ、AIが読んで実行できる文書にして渡してみる。

#エージェントのいる現場

千歳水族館にて
千歳水族館にて

情報は、なぜ放っておくと流れないのか?

知識は蓄積するものではなく、巡らせるもの。高木は今号で、情報は水と違って、放っておいても低いところへ流れていかないと書きました。流すには、場所と整え方に加えて、出しても損をしないという信頼が要る。そして、いちばん値打ちのあるものほど、まだ誰の言葉にもなっていない。議事録に残らない一次情報を、どうやってAIの手元まで運ぶのか。リバネスグループの「知識製造業」の思想を、デジタルの現場で実装する仕事は、この問いから始まります。

FIRST STEP — はじめの一段

今週、現場で見聞きして議事録に書かなかったことをひとつ、短くひらいた場所に書く。

#知識創造と組織の記憶

稲穂 2026
稲穂 2026

守りたいもののために、何を変えるのか?

育てたいものを直接いじるのではなく、それが勝手に育つ環境のほうを整える。高木は今号で、守るためにこそやり方を変える、と書きました。変えるのは、その文化を支えている仕事の進め方、情報の流れ方、人の育て方のほうです。設立4年を振り返ったGeorgeが採用の軸に置いたのは「顔が見える人」でした。環境を整えるとは、誰がやるかを隠さないことでもあります。

FIRST STEP — はじめの一段

自社の「変えてはいけないもの」をひとつ書き出し、それを守るために変えてよいやり方をひとつ挙げる。

#育つ環境

熊本の長陽駅のカフェ久永屋にて
熊本の長陽駅のカフェ久永屋にて

不安な相手と、なぜこんなに楽しく働けるのか?

技術の話を突き詰めるほど、人間の話になります。パピヨンは、自分の仕事を変えてしまうかもしれない相手と、休日まで楽しく作っている自分を不思議がっています。高木は、研修で教わる操作はすぐ古びるが、自分の業務を分解して組み替える力は古びないと言います。楽しさと不安が、同じ相手から来ている。その居心地の悪さを、消さずに持っていたいと思います。

FIRST STEP — はじめの一段

AIと働いていて不安になった場面と、楽しかった場面を、ひとつずつ誰かに話してみる。

#人とAIの協働

“中身が変われば、 容器も変わる。”

The Update — 東洋製罐グループホールディングス・竹内友里さんとの対話から、編集部が持ち帰った言葉

CHANNELS

ひとつの知的活動から、それぞれの場所へ。私たちの発信の地図です。

About CONNECTIONS

CONNECTIONSは、リバネスナレッジの思想、人物、記事、対話、技術、顧客との実践のつながりを、人間にもAIにも読める形でひらいていくページです。ここで紹介する記事には、会社の公式発信と、メンバー個人の視点、そしてともに仕事をするパートナーの声が混ざっています。どれも、私たちが「いま読む意味がある」と考えて選んだものです。

問いとピックアップは不定期に差し替え、テーマと記事のつながりは少しずつ増えていきます。完成はしません。ここに書いたことは、打ち合わせでも同じ言葉で話しています。